0. スコーミッシュとは

スコーミッシュはカナダ西海岸に位置し、バンクーバーから車で約2時間北上すると到着します。

この街の最大の特徴は、巨大な花崗岩の一枚岩「The Chief」が、街のどこからでも見えること。高さ約700mを誇るこの岩山では、壮大なマルチピッチを楽しむことができます。

もちろん、それだけではありません。クラックやスポートルートのシングルピッチを登るもよし。Chiefの麓に無数に点在するボルダーをするもよし。つまり、あらゆるスタイルのクライミングが、このスコーミッシュで楽しめるのです。

トラッドならCobra Crack(5.14c)
マルチピッチならThe Grand Wall(5.11a/全9ピッチ)
スポートならDreamcatcher(5.14d)
ボルダーならSingularity(V14)The Reckoning(V14)
など、世界トップクラスの課題が数多く存在し、その充実ぶりはまさに圧巻です。

とはいえ、高難度ルートだけではありません。初心者から楽しめる、易しくて魅力的な課題も豊富に揃っています。ハードなグレードに挑むコアクライマーから、ファンに楽しみたいクライマーまで、幅広い層がそれぞれのスタイルで登っているのも、この街の魅力です。そんな魅力あふれるスコーミッシュで、ぜひ多くの人にクライミングを楽しんでほしいと思います。今回の記事が、そのきっかけや参考になれば嬉しいです!

 

1. アクセス



【日本 → カナダ バンクーバー】

飛行機で約9時間。
直通便の航空会社は主に、ZIPAIR・Air Canada・ANA・JALの四つです。

・コスパ優先ならZIPAIR
・サービス優先ならANA・JAL
・Air Canadaはセールを狙えばコスパ×サービス
といった感じでしょう。ただし、ZIPAIRは預け荷物や食事に追加料金がかかるので注意が必要です。


【バンクーバー → スコーミッシュ】
空港からスコーミッシュの街までの交通手段は主に以下の3つです。

1. レンタカー
一番楽で動きやすいのは、やはり空港で車を借りること。
空港から約2時間運転するとスコーミッシュに到着します。
スコーミッシュのクライミングエリアの多くは舗装された道や、どんな車でも入れる砂利道なので、特別大きな車や四駆が必要というわけではありません。しかし、DIY大国なので釘が刺さってパンクすることが稀にあります。心配な方はちょっとした車の保険に加入しておくと安心かもしれません。

2. 交通機関
YVR Skylynx: バンクーバー空港(YVR)からスコーミッシュに直行するバスです。Wi-Fiやトイレ付きの大型バスで、料金は片道60ドル程度です。

Squamish Connector: バンクーバーのウォーターフロント駅付近から出発し、スコーミッシュの主要スポットに停車します。料金は片道25ドル前後(往復割引あり)です。 駅までは電車での移動になります。

BC Connector: バンクーバー、スコーミッシュ、ウィスラー間を毎日運行しており、大きな荷物も預けられます。料金はこちらも片道25ドル前後。こちらもパシフィック・セントラル駅が乗り場なので、空港から電車での移動が必要になります。

ちなみに、スコーミッシュ市内はBC Transit(市内の公共バス)で一律料金(2.50ドル)で移動可能です。また、OnDemandという2026年3月末から始まった「アプリで呼ぶバス」も同様の料金で時刻表を気にせずに利用可能です。全て、Umoアプリにクレジットカードからお金をチャージし、QRコードをかざしてバスに乗車可能なので、事前にアプリを入れておくとスムーズです。
また、夏の間(6月上旬〜9月上旬)の土日祝日は全ての路線が無料です。

3. ライドシェア
Poparide(ポパライド): カナダで人気の相乗りアプリです。バスより安く済むことが多く、相乗りの相手によっては会話も弾んで素敵な経験になること間違いなしです。

2. 滞在先

【キャンプ】

スコーミッシュ チーフ パーク キャンプグラウンド
チーフの麓のキャンプ場でクライマーで賑わうキャンプ場です。

事前予約は不可、先着順になります。キャンプ場入り口にて、封筒に宿泊日数・キャンプサイト番号、その他個人情報を書いた上で日数分の現金を入れ、ポストに投函することで支払い完了になります。

ただし、同じキャンプ場には1年間で、14日(13泊)までしか泊まれないことになっています。

オートキャンプサイトも、車の乗り入れ不可のサイトもどちらも、料金は1人1泊10ドル。ただし、2026年5月15日から、BC州外に住む人は1回の登録につき20ドル追加料金がかかる仕様に変更されました。

夏の金土日祝日は高確率で空きがありません。近年は平日でも空きが少なくなっています。
朝〜昼前にかけて、キャンプを終えて出る人と入れ替わりでさっとキャンプサイトに入るのが良いです。
サイトにいつまで泊まるかの登録用紙が付いているので、日付を見ながら片付けしている相手に声をかけて、サイトを確保するとスムーズです。


もし空きサイトが見つからなければ、同じサイトを使わして欲しいとお願いしてみるのもありかと思います。
一応、1サイトにつき2テント4人までとルール上はなっていますが、実際は小さいテントなら3〜4テント張れます。そして、人数分きっちりお金を払えば、2年前私が泊まった際はレンジャー(管理人)に注意されることはありませんでした。

・その他のキャンプ場
他にもキャンプできる場所はこちらから確認できます。チーフ以外のキャンプサイトは事前予約可能なキャンプサイトも多いですが、やはりクライミングを考えるとチーフのキャンプサイトに泊まりたいところです。


【ホテル・宿泊】
アドベンチャーイン
スコーミッシュで一番リーズナブルなホテル(INN)です。
ドミトリーの相部屋と、通常のホテル部屋の両方あります。
ドミトリーは1人49ドルから。ホテル部屋に関しては、最大2人で99ドル〜、最大4人で109ドル〜といった感じなので最大人数で泊まると一人当たりの値段が安くなります。

・その他ホテル
その他の宿泊先はこちらから確認できます。
おそらくホテルスコーミッシュなどがアドベンチャーインの次に安いのではないかと思います。

3. 食事


続いて食事に関して。
カナダでは外食をすると物価の高さを痛感します。さらにチップ文化もありレストランには頻繁には行けません。しかし、自炊することで食費をグッと抑えることができます。

スーパーマーケット
Save ON Foods チーフから最寄りの一般的なスーパーマーケットです。
Nesters Market オーガニックのものが多く、少し健康志向なスーパーです。
Sakura Mart Japanese & Asian Grocery 日本人オーナーのまさみさんが営んでいるコンビニ的な日本食スーパー。日本の調味料から食材、さらにはおにぎりまで幅広く取り扱っています!


リカーストア
Squamish Liquor Store カナダではお酒はリカーストア(酒屋)でしか買えません。また、身分証の提示を求められることが非常に多いので同行者もパスポートを携帯しましょう。


また、クライミングの後のご褒美は必須ですよね。素敵な地元のお酒が飲める・買える場所も紹介します。

オリジナルクラフトビール・ジン・サイダーが飲める場所
【クラフトビール】
Backcountry Brewing
ピザが絶品で地元の人にも大人気の醸造所兼バーです。
Howe Sound Inn & Brewing
1996年創業の老舗。チーフを眺めながら飲めるパティオが最高です。
A-FRAME Brewing
「キャビンの雰囲気」を大切にした落ち着いた空間。一杯ずつ丁寧に作られたフルフレーバーのビールが楽しめます。
House of Lager
2026年現在の最新スポット。ウォーターフロントに位置し、ラガービールに特化した醸造所です。

【クラフトサイダー(Cidery)】
Cliffside Cider
ダウンタウンにある隠れ家的なサイダー醸造所。伝統的な製法で作られた爽やかなサイダーを、チーフの景色とともに楽しめます。
Geo Cider
BC州産リンゴを使用し、砂糖不使用・グルテンフリーにこだわった爽快でナチュラルなフレーバーのサイダーが楽しめます。また、本格タコスが楽しめるお店でもあります!

【クラフトジン】
Raincity Distillery
スコーミッシュの天然水を使ったスモールバッチの蒸留所。ジンなど、ユニークなスピリッツを使った本格的なカクテルが飲めます。

レストラン・カフェ

スコーミッシュのおすすめレストラン・カフェについては以前まとめたのでこちらをご覧ください。


チップについてですが、本来は料理を運んでもらったり店員さんのサービスに対するお金です。
なのでレストランに行った際には15%〜20%ほどのチップを払うのがマナーです。
(もちろんお店や店員さんに不満がある場合は、下げたり払わないと言うのも個人の自由です。)
クレジットカードで支払いをする場合、クレカの機械にTipの選択肢が出てくるので選べばOKです。
現金払いの場合、チップ込みの金額を渡して「Change(おつり)いりません」と伝えるか、返ってきたお釣りの中から渡したい額を渡し返せばOKです。

最近はカフェでも当たり前にチップの選択肢が登場しますが、チップは義務ではありません。
特にTO GO(テイクアウト)の際は "No Tip" を選択してもいいんじゃないかと個人的に思います。
参考までに。


ちなみにに関してですが、スコーミッシュのキャンプ場入り口にある水道が使えます。もちろんそのまま飲めます。

4. 洗濯・シャワー

【コインランドリー】
The Spot Laundromat

ダウンタウンに位置し、無料Wi-Fiや洗濯畳台もある綺麗なコインランドリーです。
支払いは現金のみですが、ATMや両替機もあるそうです。


2年前の私のトリップでは、キャンプ場の水道を駆使して手洗い&キャンプ場に干すスタイルで十分でした。空気が乾燥しているためすぐ乾きますし、ビニール袋や何か水を溜められる袋があればそこに水と石鹸を入れてゴシゴシし、その後は何回かすすげば時短&無料で洗濯ができちゃいます。節約したい方にはおすすめです!

【シャワー】
Brennan Park Aquatic Centre
プール施設になります。シャワーはもちろん、スチームサウナジャグジーもありクライミングの疲れを落とすのにぴったりです!料金は大人5.75ドル。平日の夕方などキッズスクールの時間は一部使用できないエリアがある可能性がありますので、詳しくはホームページをご確認ください。
また、ロッカー利用時に以下のようなワイヤーロックを持参すると鍵がかけられて荷物が安心です。


次の項目のクライミングジム Ground Up Climbing Centreでもシャワーが使えます。

5. ギアショップ・クライミングジム

【ギアショップ】
Climb On Equipment
クライミングに特化したローカルのお店。シューズやギアはもちろん、スコーミッシュオリジナルのスキンバームやクライムオンオリジナルグッツなどお土産にももってこいのお店です!ちなみにカナダで一番のクライミングギアショップです。

Valhalla Pure Outfitters
こちらはアウトドア全般のお店。

他にもマウンテンバイクやトレラン、スキーのお店など、アウトドアな街ならではお店がたくさんあるので探してみてください〜!


【クライミングジム】
Ground Up Climbing Centre

スコーミッシュで1番大きなクライミングジム。ロープもボルダーもできます。
ジムについて以前紹介したので気になる方はこちらから。


6. その他 お役立ち情報

【知っておくと便利なショップ】
Pearl's

リサイクルショップです。何か忘れ物をしたり、追加で必要なもの等あればこのお店に行ってみてください!衣類から食器、家電まで破格の値段で色々なものが手に入ります。私は先日ドライヤーを6ドルで買いました。笑

Dollarama
日本で言う百均です。ちょっとした小物やお菓子なんかも安価に買えます。覗いてみるだけで結構楽しいのでおすすめです。

薬局
先ほど紹介したスーパーマーケット、Save ON Foods内にも薬局コーナーがあり、誰でも市販の薬を買うことができます。
他にもShoppersなどより本格的な薬局もありますので、薬が欲しい際には行ってみてください。



【Wi-Fiスポット】
・先ほどから紹介しているスーパーマーケットSave ON Foodsでは無料Wi-Fiが利用できます。
街の図書館は誰でも無料で利用可能で、Wi-Fiもあります。
・またほとんどのカフェにもWi-Fiがあります。


【スコーミッシュならではのルール】

スコーミッシュでは、人とブラックベアと呼ばれる温厚なクマとが共存して生きています。そのため、食べ物はもちろん、匂いの強いものを放置することが禁止されています。ゴミは全てロックのかかったゴミ箱へ、キャンプ中の食料は全てベアボックスにしまう、など管理を徹底してください。詳しくは以前クマとの共存のためのスコーミッシュの取り組みを書いたのでこちらから。

また、夏の間は雨が極端に少なく非常に乾燥するため山火事に注意が必要です。そのため、焚き火は夏の間、禁止されることが多いです。山火事やその他スコーミッシュでのトラブルの詳細を以前まとめましたので、気になる方はこちらの記事をご覧ください。


【パートナー探し、忘れ物等】
FacebookのSquamish Rock Climbingというグループにてパートナーを募集したり、岩場での忘れ物を探したりすることができます。

7. 個人的 スコーミッシュツアーに持っていくと良いもの


・エコバック複数

キャンプ生活やツアー中は複数バックがあると重宝します。
ちなみに、スーパーではレジの近くにダンボールがあるのでそこに買ったものを入れて持ち帰る人も多いです。バックがなかった際は活用してみてください。

・細引き・洗濯ネット
細引きは洗濯を手洗いで済ませようとしている人には、乾かす際に必須のアイテム!
洗濯ネットは汚れた服と綺麗な服を分けたり、ランドリーで仲間と同じ洗濯機で回す際に、自分のものをまとめられたり何かと使えます。

・水着
プールや川で泳ぐ際に必須です!

・折りたたみまな板
調理器具の中でも何かと忘れがちなまな板。(私だけ?笑)
個人的にはモンベルさんで購入した折りたためるまな板がいつも大活躍します。

・顔や体に塗れる保湿クリーム・リップクリーム
スコーミッシュの夏は非常に乾燥しています。保湿系のアイテムを持っていると安心です。

・洗濯石鹸
プール施設には石鹸がなかったはずです。スーパーで買ってもいいですが、1個だけの小売はあまり見かけないので日本から持参がおすすめです。洗濯を手洗いでする際にも使えます!