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新緑の瑞牆 AN#15

2024-05-20 (ANJUブログ)

こんにちは!
しばらく執筆がストップし、ブログのストックがどんどん無くなってしまっていたのですが、瑞牆ボルダーに勤しんでおりました!笑

足を運ぶたびに緑が増えていく瑞牆の変化は見ていて楽しいです。
 
約1ヶ月でこんなに瑞々しくなります。
帰り際にこの景色を見ると、あまりの美しさにいつも息をのんでしまいます。


さて、クライミングの話に戻りますが、最近の登れた課題・敗退した課題を共有させてください〜!

登れた課題編

まずは、前回最後の一手がバラせずに敗退していた普通の日(初段)。

こちらは日を改めて来たところ最後の一手もバラせ、さあ繋げるぞ!とトライ。 前半はヒールを使ってスムーズに。さあ残すは最後の一手!が取れない!!!何度やっても最後だけ繋がらない!!

そんなこんなで、5日ほど最後一手の繋げに沼っておりました笑

途中違う課題に逃げながらも、諦めずに通い続けてなんとか無事に登れました。

この左手が取れた時は、もう嬉しいよりも解放される安堵の方が大きかったです笑

苦手意識の強かったヒールをたくさん使った課題!少しは克服できました!


続けて、フォーマルハウト(初段)。大黒岩の左の方のラインです。

ちっちゃいポッケを指一本でカチって登っていく系のスラフェイス。
地面の左の方が落ちていて、左側にうっかり落ちると怖いのと、ちょこっと高めです。

最初に触った日は、ちっちゃいポッケをカチっての中間部の足上げが出来なかったのですが、日を改めると一発ですんなり足が上がり、初見の上部へ!私の低い着地スキルでは、ここで落ちるわけにはいかない下地だったので、全集中で落ち着いてトップアウト。久々の緊張感ありまくりなクライミングに心躍りました!

緊張しながら、集中して丁寧にこなすのが楽しかったので、お隣の天の川も挑戦しようと思いました!


お次は、阿修羅の右側にひっそりと佇むワイドクラック、ナーガ(1級)。

実は、私がワイドに出会ったばかりの頃(約2年前)に触った課題で、初めて触った外岩の1級はこれです。

2年前もこの日も濡れていました。いつも濡れてるのかな?横着して濡れクラックにテーピングもせず素手でフィストジャムしてたら血だらけになり、結局テーピング巻いて登りました。

ポイントは右足をなるべく奥まで送ること…。
あと最後のスラブが地味に悪いです!


それからスイッチ(初段)。

一度見た時に岩が小さいことが印象的だったので、サブマットも持たずにメインマットのみで向かったところ、背後に岩がゴロゴロ。一度手がすっぽ抜けて後ろの岩に腰を打ちつけてしまったので、岩を覆うように設置したら今度はマントルの時に意味をなさないマットの配置となってしまいました笑。マントルちょっと悪目!


最後は四の谷の人気課題、祭りの花(1級)。

小さい岩ながらも、登りごたえもあってとっても楽しかったです!さすが人気課題!
リップ取りの時の足にちょっと迷いましたが、垂壁のカチはおそらく唯一の得意系なので、比較的サクッと登れて一安心。


敗退編

敗退しすぎているので、全ては書ききれませんので悪しからず。

まずは、悪いと噂の光合成(初段)
最初の方のトライで、足上げ、左手取りにも成功するも右手どこも持てないじゃーんと降りてくる。その後は一度もそこまで行けなくなってしまいました…幻の1トライ笑。ずっとドラゴで登っていたのを、硬いミウラに代えたところ右足すっぽ抜けのケツ落ち!痛かった〜〜涙



↑ケツ落ちまでの3コマ

右人差し指一本プッシュが兎に角痛くて指皮も前腕HPも持っていかれるのでなかなかトライしようという気持ちになれませんが、いつかまたリベンジします!


お次はまとめて、竜王(初段)、算術(1級)、発射台(2級)。

竜王はこのランジができないです。写真は後半バラシのために下から飛んだ時のもので、下からやると一度もランジできませんでした。届く気がしません!距離出しが苦手です。


算術は写真はありませんが、離陸して発射体制になるのでやっとです笑 ほんの少しも出れませんでした。距離出しだけでなく、傾斜も苦手です。 いつかこの課題を登ることで、傾斜と距離出しを克服したい!と明確な目標になりました!一夏トレーニングします!



こちらは発射台笑。アプローチシューズを履いての本気ジャンプでも初手が届かないです笑。ジャンプ力をつけて秋にリベンジします…! 最近はジャンプ力向上のために、よくジャンプしてます!


最後は、雲が描いた月明かり(1級)。

この左手を止めたあと、ラストのガバ〜抜けがヨレヨレでできません!体力つけて出直してきます!!!



以上が最近の瑞牆ボルダーの様子でした。
総じて、傾斜と距離出しに弱いです。

しかし、もうそろそろシーズンオフ!少ない機会を大切に登っていきたいですね。




最後にちょっと私の内面的な、しかもちょっと弱気な?お話…。飛ばして貰っちゃって全然構いません!

去年ヨセミテのビックウォールで文字通り何もかも(登攀力も判断力もメンタルも経験値も)足りなくてど敗退して、結果的に、端的にいうとトラッドに疲れてしまいました。

例え5.9でも60mも続くルートを登るのは、常に「カム足りるかな」って思いでいっぱいです。ロングルートでなくとも、常にカムの不足を懸念し、「落ちたらプロテクション外れないかな、落ちたくないな」とか、、、トラッドやる人ならきっと誰しもが思うことでしょうが、結構色々なことを考えながら登ります。もちろんいわゆる「ゾーンに入る」状態になったらそんなこと気にしませんが、私はそんな状態滅多に入らないので、クライミングを始めてから約2年間、常にたくさんの不安と共にトラッドをやってきました。

もちろん、その不安を乗り越えた上での完登が震えるほどの喜びに繋がるわけで、醍醐味なのですが、私は、ちょっとだけ疲れちゃったんですね。なのでヨセミテから帰ってきてからは週に1回ジムに通うだけ、あとはたまに冬アルパインやらアイスに連れて行ってもらうという生活を続けていました。途中大堂海岸にも行きましたが、書いた通り全く良い登りは出来ず。

そこで気分転換にボルダーに行ってみたところ、楽しい…。純粋に登ることが楽しすぎる…!!となったわけです。シンプルイズベストと言うんですかね。トラッドをやっていたから尚更、私にはボルダーがとてもシンプルで、でもシンプルさの中に全てが詰まっているのを感じました。そして今ではすっかりボルダーの虜です。

ヨセミテで足りないと感じたボルダー力強化のためといいつつ、今私はトラッドとは距離を置いて純粋にボルダーを楽しんでいます。

ヨセミテに行く前に登れなかったクラックの宿題を回収しに行きたい気持ちもあるのですが、なかなか勇気が出ません。こんなにボルダーを登り込んでいた時期はないので、今が1番純粋に強いと思うのですが、それをうまくトラッドに落とし込めるのか不安で…。まあ、逃げてないでトラッドをたくさんやらなきゃ落とし込めないこと、わかってはいるんですけどね〜。。。  

ただ、私の中にあるエルキャプの1番上に立ってみたいという気持ちは今も健在です。とはいえ心に従った「楽しい」を1番大切にしたいので、また心がトラッドに近づいた時に、ちゃんと向き合おうと思いっています。しばらくはボルダー頑張って、ボルダー力をトラッドに落とし込める日がそう遠くないうちに訪れますように!



私の心の中、もしここまで読んでくださった方いらっしゃいましたら、ありがとうございます。

寺井杏雛

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