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季節外れの大堂海岸レポート AN#14

2024-05-15 (ANJUブログ)

1月末〜2月頭に、高知県の大堂海岸に行ってきたので、簡単にレポートさせてください!

といっても、ヨセミテで疲れ果てモチベも低めだったので全然登れず成果なしの遠征でしたので、私の登りというよりはルートやエリアの紹介になります。


DAY1 移動
東京から車でノンストップで行けば約13時間ほどで到着するのでしょうが、四国までに10時間、香川の丸亀でローカルなうどんや、高知のカツオのたたきなんかを食べながらのんびり向かいました。ので、ベースキャンプとなる宿泊地まで丸20時間ほどかけて移動。今回宿泊したのはカーサリブレというアパートです。宿泊費1泊ひとり2500円とお安く、家からから調理器具を持っていけば自炊生活が送れるので非常に快適でした。

↑高知のカツオのたたき、ほんっっとに美味しかった!四国初上陸だったのでテンション上がりました!

クライマーがSNSに載せる大堂海岸の写真の多くが真冬でも半袖で登っているものだったので、ものすごく勝手に大堂海岸=南国というイメージを持っていたのですが、、、

大寒波が日本襲撃した日に行ったので初日はしっかり雪も降っていて、寒かったです。。。

DAY2 レスト
さて、登るぞ!と起床したものの、寒すぎたのでレスト日となりました。

DAY3 モンキーエリア
ようやく、クライミング開始です。この日行ったのはモンキーエリア。
大堂海岸の中ではアプローチがわかりやすくかなり近いエリアです。

海を背にしながら最高のロケーションで登れます。昨日までの寒波は嘘のように日の当たる場所は半袖で快適に登れました。


↑かなり辛めの10b、セイシクラック(5.10b)


↑ワイルドで長めなワイドクラック、アメフラシ(5.9)

他にもスーパークラック(5.9)は超快適なハンドクラック。
モンキールーフ(5.10a)はこのエリアで最初に登られたライン。快適ハンドの楽しいルーフクラックでした。

DAY4 帰れずエリア
名前の通り、満潮になると帰れなくなります。なかなかアプローチグレード高めです。
ここがアプローチ核心箇所。満潮だと渡れなくなります↓

↑行き

↑帰り
他にもロープなしで高度感満載なところをテクテクと歩いたり、

軽くクライミングしたりしながらのアプローチになります。


アプローチだけで冒険した気分になるエリアでした。


個人的にはこのオールマイティー(5.9)を1,2ピッチ繋げて登るのがなかなか冒険的でとっても楽しかったです!上にいるのが私で、下から仲間がフォローしてくれています。

若かりし頃の内藤さんが初登したモンゴサンタマリア(オールマイティーの一つ右のライン)は圧巻の格好良さでした。いつか登ってみたいですが、シンクラックのムーブもプロテクションセットもとても難しそうでした。グレードは一応5.11となっていますがもっともっと難しく見えました…。

DAY5 東のエリア(柿羊羹)
ここは樹林帯をトラバースしてから最後に懸垂下降で降りるエリアになります。

↑柿羊羹(5.10a)をやりに行ったのですが、細かいナッツ類を全く持ち合わせていなかったので、トップロープでトライしました。5.10aよりムーブも難しく感じましたし、何よりプロテクションセットが鬼のように難しそうでした。私個人的には、5.11以上の実力を持ってトライした方が良いのでは…と思いました。


↑裁きの門(5.8)見るからにワイルドなチムニー。なかなか痺れるワイドでした。

DAY6 ウミガメエリア
ここも最初は樹林帯のトラバース、その後はFIXロープを辿りながら樹林帯を降り、かなりの高度感の岩の上を歩いて行くエリアです。高所恐怖症だと辿り着けないかも…!


気を緩めると海に吸い込まれちゃいそうでした。

この日は、ワイルドかつロングルートの連登によりメンタルが疲れていたのでパートナーのビレイとフォローだけしました。

↑風の通り道(5.10a) 岩が脆くてフォローでもちょっと怖かったです。

DAY7 最果てエリア
大堂海岸の看板ルート、SECRET AGENT MAN(5.11a)のあるエリアです!
ここも、樹林帯をトラバースしてから、懸垂下降しての取り付きになります。ライン自体も長いので、ロープの本数や長さを工夫しないといけません。


私達は、80mロープ(赤ロープ)で懸垂下降し、60mロープ(青ロープ)でリードトライをしました。SECRET AGENT MANはもともと2ピッチのルートなのですが、2ピッチ目はアプローチピッチ的な感じだったので省略し、懸垂下降の途中で予め1ピッチ目の終了点を作っておき、そこに懸垂下降用のFIXロープもひっかけておきました。そして、1ピッチ目終了後にそのFIXロープで懸垂して降りてくるという方法でパートナーと二人ともリードトライができるようにしました。

上記のように準備は万端だったのですが、私は苦手な細めクラックのロングルートにパンプしまくり、テンションしまくりな散々な結果でした。次来たらサクッとRPできるように成長していたいものです。

DAY8 レスト日
雨のためレスト。もともと大堂海岸に2週間いる予定でしたが、この日から大堂海岸の天気が崩れる予報だったので、翌日から三重に向かって北上することを決定。
ランチに宿毛市にあるポモドーロというイタリアンへ!とっても美味しかったのですが、デザートの写真意外撮りそびれました笑。


DAY9 移動
途中関西の裏六甲でなんとか登れないかと寄ってみたもののびしゃびしゃ。クライミングは諦め大人しく尾鷲へ向かいました。尾鷲では柴山という民宿を利用しました。

柴山さんでの夕食、鮮魚がとっても美味しかったです!

DAY10 尾鷲 Yosemiteエリア
ここも懸垂下降で取り付くエリアですが、とってもわかりやすく整備されてました。

おしゃれな看板が目印。

海をバックに最高のロケーションの中登れる素敵なエリアでした!

↑My Way (5.11a) かっこいいラインでした!
私は非常に悔しいことにRPできませんでした、、、出直してきます!

DAY11 白嵓&移動
天気の関係で予定よりも早く東京へ戻ることになったので、最終日は昼までスポートエリアの白嵓へ。私はスポートクライミングは専門外のなのでビレイだけしてました笑。

午後から東京へ向けての車移動、夜には自宅に帰れました〜。

〜遠征終了〜

 大堂海岸は、潮風の関係でボルトや終了点の風化が激しいので、残置物がかなり少ないです。そのため、単純に登る以上に工夫が必要だったりもしますが、日本離れしたロケーションの中で、人の手があまり入っていない岩を登るのは最高に気持ち良かったです!
 また、ラインもワイルドでロングなものが多いので、登りごたえありまくりです。
 正直、ヨセミテ後クライミングモチベーションがなかなか戻らず、不完全燃焼な遠征になってしまいましたが、それでもかなり贅沢なクライミングができました。高いモチベーションと万全のコンディションでまた挑んでみたいです!

それから四国は食べ物が本当に美味しい!今回アパート暮らしだったこともあり、ほとんど毎食自炊していましたが、お刺身が格別です。うどんも美味しかったです。芋けんぴも美味しかったです。全部美味しかったので、クライミング遠征に行っておきながら太って帰ってくるという事態に私はなってしまいました…。クライミングも食も最高に楽しめると思いますので、みなさん来冬にぜひ行ってみてください!


※このエリアも開拓された方々の努力によって、成立しています。ルールやマナーを守って、安全に気持ちよく登りましょう。

寺井杏雛

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