【UnParallel Creative R&D Teamシューズレビュー】

こんな人におすすめ
・1足でインドア/アウトドア、ボルダー/ルート問わず登りたい人
・極小ホールドに立ち込むときにシューズに助けてもらいたい人
・つま先からかかとまでしっかりとしたシューズのフィット感を求める人

サイズ：
素足実寸にプラス1サイズアップ（24.5㎝→US7.5）ぐらい

Memo：
・素直でクセのないストレート形状（ターンインしていない）
・スリップオンベースなので、ジャストサイズで履くには少し慣れが必要
・ヒールラバーが踵上部まで巻き上がっていて、兎に角ヒールのホールド感が良好

TN-PROはスポーツクライミング日本代表の楢﨑智亜選手の要望から開発設計されたハイエンド・オールラウンドモデルです。
企画コンセプトとしては、大きな弱点がなく、使いどころを選ばない、そしてフットホールドに対してパワーロスが少ない様にフィット感に優れた構造にすることを念頭に入れて開発しました。
楢﨑智亜選手はリードや垂壁/スラブのボルダーで極小スクリューオンホールドへの立ち込みが核心の課題などで使用しています。
今時のハイエンドモデルにしては珍しいワンピースラバーソールを使用し、ヒールラバーの巻上げ位置も踵上部まで覆う事で抜群のフィット感を得ると同時に、ホールドを踏んで立ち込む際、踵を上げる力がダイレクトに踏面に伝達する構造になっています。 ここまで書くと、いわゆるエッジングシューズと考える方もいらっしゃるかもしれませんが、決してただのエッジングシューズではありません。
UNPARALLELシューズの中では比較的剛性が高いモデルですが、硬すぎることはなく、バランスの良い剛性感に仕上がっており、合わせてUNPARALLEL自慢のRH4.2㎜ラバーはフリクション性能に優れているためスメアリングにも十分に対応できます。
ヒールフックの精度も素晴らしく、ミッドソールを内蔵したヒールカップは適度な剛性があり、あらゆるタイプのホールドへのヒールフックをそつなくこなします。
トウフックに関しても甲部分を大きく覆うトウランドラバーが足指のサポートだけではなく、トウフックにもプラスの作用があります。
ターンインしていないストレートで素直な足型と、オーソドックなシューズ構造でRHラバーの性能を存分に発揮したモデルなので、UNPARALLELが初めての人や、シューズを履き分けない派の方におすすめできる一足です。

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