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瑞牆のおもひで。おすすめワイドクラック。
2026-09-15 (ANJUブログ)
こんにちは。9月!秋!ということはいよいよ日本も花崗岩シーズンですね!
海外のクライマー間ではsendは完登を意味します。なのでI sent it で「完登した」って意味になるんですね。
クライマーだけでなく、アウトドアでよく使います。send it!!! って言えば「いけいけ!やったれ!」みたいな感じ。
そして、私の住むスコーミッシュでは夏の間のプロジェクトをこの9月の涼しくなったシーズン終わりに完登する人がたくさんいるので、
send × September で
Sendtember なんて呼んだりします!
日本は逆にシーズン頭かもしれませんが、Sendtemberって言葉を頭に浮かべたら、なんか良い登りができる気がしませんか?
ぜひ頭に浮かべて登ってみてください〜
さてさて、瑞牆もシーズンインか〜ということで、きょろさん(ボス)に「瑞牆について書いて〜」という指令をいただいた今回です。
(キ:瑞牆シーズンインだなと思ったら、あの頃、ワイドにどハマりしているけど上手くならない自分に半泣きの杏雛の顔が浮かんでリクエストした)
昨年からカナダにいるので、瑞牆でガッツリ登っていたのは2年以上前…
何について書こうかな〜なんて迷いながらふと開いた私の登攀記録(趣味ではなく所属している山岳会に提出するためにつけていました)。
2022年、瑞牆といやクライミングと出会った最初の年。瑞牆で登った日数なんと46日!
そのほとんどをワイドクラックに費やしていました笑
ということで、今回は私の
おすすめ瑞牆ワイド紹介!
1. 帝王 5.12a

言わずと知れた(?)有名ワイドです。
瑞牆山頂直下に君臨するその姿は、まさに「帝王」の名にふさわしい、圧倒的な威厳を放っています。
約1時間半以上のアプローチ末、待っているのは130度ほどに被った岩に走る、6番サイズのクラック。
私は正体(逆さまにならず)で登りましたが、インバージョン(足先行・逆さまムーブ)で登る人が多いと聞きます。
どちらにせよ、ものすごく悪くて、ものすごくかっこいいクラック。
そのロケーション、内容、登りごたえともに申し分ないので、トラッドクライマーに絶対おすすめの1本。
2. かぜひきルート 5.10a

ワイド界隈では有名なこの1本。
なんといっても完璧なワイドクラックなんです。
何が完璧かというと、カチや踏める足が全くない真っ向ワイド。
摩天岩、これまた駐車場からは遠く、不動沢の駐車場から1時間半ほどのところに潜む、誰もが認める四つ星クラック。
ワイドの技術をふんだんに使って登れるハイクオリティワイドを是非ご堪能ください。
3. 大魔神ルート 5.10b

不動岩にあったこのアプローチの難しいワイドクラック。
もうどんなアプローチだったかは忘れてしまいましたが、滅多に人が来ないような場所にあったと思います。
ルートの詳細もほとんど忘れてしまったので、本来この紹介に入れるべきではないんでしょうが、ものすごく心躍ったことははっきり覚えているので入れないわけにはいかず…。
ちょっと被っていて、悪くて、小さくて易しい帝王のようでした。何より、お宝みたいに辺鄙なところに隠されているのがお気に入りポイント。
あの日のワクワクは今登っても健在かどうか、確かめに行きたい!
4. 土竜 5.11a

アトムエリアに潜む土竜(モグラ)は、5mほどの見事なルーフワイドクラック。
なかなか楽しい動きでモゾモゾルーフを抜けると、待っている悪い抜け。
確か私は抜けで何度か落ちて、登るのに2日かかったと記憶しています。
ムーブの面白さと、抜けの悪さを含めてかなりおすすめワイドです!
ただ、岩がガビガビでお気に入りの服R1にがっつり穴が空いたので、洋服選びは慎重に。
5. ワイドクライマー返し 5.11b

これまた外れたところにある水平クラック。挟まれながら匍匐前進して終わりだろうなんて、思っちゃいけません。
だんだん挟まれないサイズにちゃんとなるので、いつまでもクラックでリラックスしていられませんよ。
頑張れば登れる系ワイドとは真逆のムーブ系ワイドをご堪能ください!
以上、私のお気に入りの5本でした。
ワイドの記事を書いていると、ワイドが恋しくなりますね。
ちなみに瑞牆に一番通っていた頃は、車なし、お金なし、東京近郊在住大学生でした。
毎日何度も天気予報を確認し、あらゆる知り合いに連絡していました。
なんといっても車がありません。関東から一緒に乗せてもらえればラッキー。そうでなければ鈍行電車で4時間揺られて長坂駅や穴山駅まで迎えにきてもらって瑞牆へ。そんな日々。
(一緒にぼってくださった皆様、車に乗せてくださった皆様、ありがとうございます。)
4時間の移動時間は、大学の授業(コロナ明けだったのでまだオンライン授業というものもたくさんある時代でした)を受けたり、課題のレポートを書いたり、本を読んだりと、文化的な活動をして、瑞牆に到着したら岩に挟まって。
キャンパスにて対面の授業中は、こっそり瑞牆本を読んでは、登りたいワイドのリストを作っていたな〜〜と懐かしく思います。
瑞牆に魅了され魔法にかけられた学生時代。
そんな瑞牆山の魔法は、4年経った今でも全く解けていません。今はカナダに住んでいるから物理的には行けないけれど、「日本」といって1番に浮かぶのは家族、2番目に浮かぶのが瑞牆です。
最新の瑞牆本はもうゲットしましたか?実は私もちょこちょこ写真に出てきたり、少しだけ文章を書かせてもらっていたりします。よければ探してみてください〜:)
では、瑞牆秋シーズンを楽しんでください〜〜〜!!
寺井杏雛