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スコーミッシュでの暮らし #19 秋晴れクライミング 前編

2025-10-31 (ANJUブログ)

スコーミッシュの10月にも素晴らしい秋晴れが計7日間ほどありました!
しかし、カナダにやってきてから毎月赤字の私なので、秋は仕事をしようとシフトを増やしました。
そうしたら、10月は週6勤務になってしまい、疲れました。笑
11月からは週5勤務に減らそうと思います。。。時間を取るか、お金を取るか、フリーターの尽きない悩みですね。


今回はそんな労働の秋の最中、2日間ほど登りに行くことのできた、秋晴れ登攀記録その①です。

Smoke Bluffsでスラブにトライしました。
リードでスラブを登るのは、恐怖指数が高すぎるが故に好きではありません。
スラブそのものは嫌いではないのですが、謎にボルト間隔が遠い傾向にあるように感じます。そのランナウトの絶望感たるや…。

好きではないので、ずっと見えないフリをしていたのですが、何故か触ってしまった、
Power Windows(5.11a)


最初は綺麗なクラックを登っていきます。そして、カンテに向かって右へトラバースし、カンテを抜けてスラブを登るというラインになります。


クラックパートは易しくアプローチパート。


ただ、最後あまりいいプロテクションが取れないままフェイスに出ていくところが少し怖く、ムーブ的にも少し難しかったです。


このフェイスのトラバースのところにボルトが2本あり、ムーブ的核心はここです。手は薄カチが少しあるだけで、足がすごく重要に感じました。この日、久々にちゃんとクライミングをしたので、ここでまず何度か落ちました。

フェイスの2本目のボルトから、カンテ上にある3本目のボルトまでがそこそこランナウトするので、精神的にはこっちの方がよっぽど悪く感じ、何度も落ちました。

極め付けは、カンテに回り込んでからの振られ落ち笑。こんなにも盛大に落ちまくったのは久しぶりだったので、逆に落ち練になりよかったです笑。

カンテに完全に回り込めたらあとはイージーなスラブを登るだけ。と言いたいところですが、ランナウトしててすごく怖かったです。(グレード的には優しかったけど。)

必死の思いで、トップアウト。RPは次回に取っておくことにします、、、情けなし。
なんだかんだ、久々のクライミングになってしまった今回。やはり登り込まないとダメだなぁと実感してしまいました。

でも、雨ばかりのスコーミッシュの秋に、久々に太陽の元で気持ちよく登れて気分は最高でした。
雨上がりのエリアとしてはSmoke Bluffsがおすすめです。日当たりがよく、風も通るのですぐに乾きます。


余談ですが、スコーミッシュに来てから約5ヶ月間、ジムに行ったのはたったの7回。
月の岩日数も平均すると8日くらい。ジムと岩合わせても月に登る頻度は10回未満
そのうち、まるまる1日登り込んだ日は5日もあるんだろうか、、、おかげで、体の全ての不調・怪我が治りました。笑

去年のボルダーに打ち込んでいた頃に比べると、スコーミッシュという聖地に住んでいながら、登攀モチベーションを維持し続けることの難しさを実感しています。マウンテンバイクや書くこと、ロードトリップ、仕事、勉強…たくさんのことを同時進行していく中でいかにクライミングを続けていくか。

ただ、私は「継続」は「打ち込み続けること」よりも「やめないこと」の方が重要なんじゃないかな、と最近は思えるようになりました。なんといっても、岩を登ることが楽しくてやっているんだから、この「楽しい」が長続きすることが最重要だと思うので!

とはいえ、強くなって色々なところを登れた方が楽しいこと間違い無いので、遂にジムのパスを買い、短時間でも週3日はジムに行くことを目標に頑張っております!皆さんも自分のペースで「継続」頑張りましょう!

では、また。

text : 寺井杏雛
綺麗な写真 : Tempei Takeuchi