news-img news-img

NEWS

そろそろ瑞牆行こ。AN#23

2024-09-26 (ANJUブログ)

最近、上司のきょろさんに「瑞牆本(瑞牆クライミングガイド)のレビュー書いて!」
と頼まれたとき、私はちょうどそろそろトラッド再開しようと思っていた。

あんなに大好きだったクラックから丸半年以上も離れて、ボルダーに夢中になっていた。
それは、もちろんボルダーが最高に楽しく熱い遊びだからというのも大きな理由だが、
トラッドに精神的に少し疲れてしまい、一度離れると腰がどんどん重くなっていたことも理由だ。

でも、最近、なんだか岩の割れ目に手を突っ込みたくなる。
鼓動を感じながら、上へ上へと登りたい。
私はどうしようもなく自分に素直で、自分勝手で、やりたいって気持ちがないとできない。だから、心に従ってトラッドとはしばらく距離を置いていたけど、ようやく登りたいって気持ちがひょっこり帰ってきた。よかった。

そして、レビューを書くことをきっかけにすごく久々に瑞牆本を開いた。

たくさんのことを思い出した。

旧瑞牆本は2年前の私にとって聖書のようなものだった。当時大学2年生、授業中ずっとトポを読んでは登ってみたいワイドクラックに思いをはせていた。
登ったルートも、登れなかったルートも、登りたかったルートもたくさんの記憶がよみがえった。
記憶の大半はクラックに打ちのめされて落ち込んだり怖がっているものばかりだけど、
そんな記憶の山の中にちょこちょこと完登の記憶も紛れている。
そうだ。決してあの頃の私は怖さを感じていなかったわけじゃない。怖い思いのほうが多いだろう。でもだからこそ完登はより鮮明に強烈に意味のあるものになるんだ。

それから、私が瑞牆クライマーたちを心の底から大好きだということも思い出した。
みんなのジャーナルを読んで胸が熱くなる。どんなに強いあの人も、いろいろなものを背負って登っているんだ。そう思うと勇気をもらえる。
特に好きなのは、中巻150ページの茜ちゃんのHeavenと下巻58ページの若菜君のパッセンジャー。どっちも泣けます。涙腺が私もろすぎて、本当に読みながらうるっとしてました。いやでも、ほかのジャーナルも最高の文章しかないので全部読んでほしいです。実は、エッセイやら小説をせっせと読む文学少女(しかも大学も文学部笑)な私が言うので間違いなく最高に面白いです!

9月末まで書籍まとめ買いでポイントキャッシュバック中です~
詳しくはこちら


さて、もともと大して登れたわけじゃないから全然気楽だけど、
でもそれでも半年間でとっても成長したボルダーに対して、やってなかったのだから当然全然登れないであろうトラッドのギャップにがっかりしちゃうのかなとドキドキ。
ドキドキだけど今シーズンはトラッド楽しむぞ!

もしこのブログ読んでる知り合いいたら、ぜひぜひ誘ってください!笑

寺井杏雛