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御手洗ボルダーエリアガイド

2024-09-07 (商品紹介)


情報量の多い毎日を過ごし記憶も日々塗り替わる中で、それでも記憶に残る。

出発した地点では晴天でも最後のトンネルを出ると土砂降りなんてざらにある。
「御手洗」とかいて「ミタライ」と読む。
奈良県の吉野を代表する雄大な渓谷に位置する御手洗クライミングエリアは、一度見たら忘れられないほど神秘的なエメラルドグリーンをした河原にある。
川底まで透けて見える川は夏でもキンキンに冷たくて、登れなくて悔しい気持ちなんか一瞬で浄化してくれる。
南朝の帝がミソギ(御手洗)をしたとの伝説に由来しボルダーはもちろん行くだけでも価値のある綺麗なエリア。
関西でも有数のボルダーエリアである。

外のボルダーに行くと、到着するやいなや岩の状態も確認せず、いの一番に昼寝を始めるそんな奴がパーティーの中に一人はいるはずだ。
夕方になり日が陰り始めるとみんながよれてくる。そんな頃に突然やる気スイッチが入るあいつだ。
どうしても登りたい課題を登るまで帰らない!と周りの大人を困らせた。
河原エリアはスタンスも持ち手もツルツルで乗れている感覚もないフェイス。
もうすぐ日が沈む。最後のトライにしよう、ってみんなが一手ずつスタンスまでヘッデンで照らしてくれた。
昔も今もナイトボルダーは禁止されている、日が沈む前に何とかこの岩のてっぺんに立ちたい。
やる気スイッチの入りが遅かったことなんて棚に上げて。

課題を登りきれた時の安堵感と疲労感の混ざった息の上がった自分と上から見たみんなの顔。

情報量の多い毎日を過ごし記憶も日々塗り替わる中で、それでも記憶に残る。
嬉しかった。それがこの御手洗ボルダーエリアでの思い出。
ありがとうございます!元気にしています!

御手洗ボルダーエリアガイド Ver.2.0 
前回のVer.1.3より詳細なエリアの情報が乗っており 売上げによる利益は天川村のクライミングエリアの発展と継続に使われます。


御手洗を代表する課題たち


さて、御手洗のエリアは古くからあり、アクセス問題の観点からシークレットエリアとされてきましたが
情報を伏せず、ルールやマナーをしっかり共有したほうがということでミタライクライミングネットワークを有志で発足し、自治体役場の方とエリアの保全活動を行い公開エリアとなりました。

駐車場やトイレ、ゴミ問題はこれからも続きます。素敵なエリアが関西圏の方はもちろん、全国のクライマーに愛され後世にも伝えたい。
このトポを手に取り、一人ひとりが他人事とせずルールやマナーを守って楽しみながら大切にしてもらえたら嬉しいです。

そう、御手洗に限らず全国のエリアどこもかしこも素晴らしい。
この素敵なエリアが一つも減らないことを願います。

9月1日に予定していた一般社団法人ミタライクライミングネットワーク主催の御手洗清掃会が台風により延期となっていました。9月8日に清掃会を行うそうです。皆様、ご協力をお願い致します。

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