news-img news-img

NEWS

Let'sハサマリング in野猿谷 AN#13

2024-04-30 (ANJUブログ)

花崗岩シーズンがいよいよということで、皆さんにも手軽にワイドを楽しんでもらうべく、ハサマリング天国野猿谷をご紹介します。

そもそも、ハサマリングとは、室井登喜男氏が命名した遊びのことで、岩と岩の隙間に挟まるなどして、完登を目指すワイドクラック的なボルダーのことを言います。しかし、クラックといえないものもあり、ジャミング技術を一才使用しないこともあり、想像力豊かに柔軟なムーブを組み立てる必要があります。ラインも直上するものから、奥から手前に向かって抜けるものまで、通中のボルダーとはかけ離れたユニークなものが多いのも特徴です。

ワイドは興味ないな〜って方、ちょっと待って!
ハサマリングは指に優しいんです!!!指を痛めた時、保持れない時でもハサマリングはできるんです!!!

私も野猿ハサマリングマスターには程遠く、何度か行ったことがある程度なのですが、是非面白かった課題をシェアさせてください。

①神秘体験 5級

初めてのワイド・ハサマリングにうってつけの課題です。5級を舐めたらいけません。かなり疲れます!見つけた瞬間感動するような綺麗な割れ目です。手前から奥の上部にむっかってトラバース気味に高度を上げていくラインだと思われます。高度を徐々に上げていくのが冒険的で、奥の空に向かって進んでいくのは神秘体験的な気分を味わえます。下半身と上半身を上手に岩に押し付けて登る、「チムニー」的なワイドクラック技術が習得できるいいラインだと思います。

②マジカルナンバー7 3級
岩の隙間に潜り込んでからシットスタートで、まずは手間にぬけてから直上を目指すラインだと思われます。しっかり難しいです。アプローチがかなり近いのも嬉しいポイントです。

この写真の体制になるまでがなかなか悪かった記憶です。神秘体験よりもムーブがあり、よりワイド技術習得ができるいいラインだと思います!

③ファンキーモンキー 初段

野猿谷の看板課題だと私は思ってます!ちなみに、私の初めての初段はこれです笑。①、②とちがい、背中が壁に全面押し当てられず安定感が悪く、しっかり難しいです。写真以上に高さもあり、下地も少し悪いのでそこだけお気をつけください。チキンウィングを駆使して、フットホールドも見逃さずに登りたい1本!

④ダイアナ 初段

こちらは、ハサマリングの醍醐味、「インバージョン(足先行)」が楽しめるラインです!ヒール&トゥで足にぶら下がって、体を奥から手間に持ってくる、自分で自分が今どんな動きをしているのかちょっとわからなくなっちゃうような不思議な感覚が味わえます。この岩は非常に乾きがいいので、朝まで雨が降っていた日でもこの岩だけ乾いていて登れました!雨上がりにもおすすめです。

以上が私的おすすめ課題でした。上記の課題はほんの一部の課題に過ぎません、他にもハサマリング課題はたくさんあります!

もちろんハサマリング以外の課題も名作揃いなので、ぜひ野猿谷に行ってみましょう〜!

野猿谷のシーズンは10月〜5月の雪の積もっていないタイミング。
マウントピア黒平で、受付&協力金300円を支払いましょう!

たくさんの努力と協力の上でエリア公開が実現されています。くれぐれもマナーは守って登りましょう。

野猿谷のトポはこちら

寺井杏雛